2012年12月10日月曜日

Work.Tokyo c2k-01 Photo

『TOKYO HIGHWAY THEATER c2k-01』
土地に定着しないホームレスが建てる家には、定着民の家にない清々しさを強く感じると共に 本来、生きることとは創造的行為である事を痛感させられる。定着民は時間認識を手に入れたと同時に敗北をも手にしてしまったのだろうか・・


2012年11月14日水曜日

Work.Tokyo rjct-01 Photo

江戸時代、各地の産物は河を使い江戸市中へ運ばれて来ました。明治に変わり物流は船から自動車へと徐々に移行し戦後は首都高速道路もでき自動車の時代となりそれまで活躍していた河川はひっそりと静かに流れるだけの存在となりました。河川と人間の関係は希薄になりましたが、首都高速道路と人間の関係は濃厚になったのだろうか。



2012年10月8日月曜日

Work.Tokyo 9f-02 Photo


『TOKYO HIGHWAY THEATER 9f-02』
首都高速道路9号深川線の木場
戦前までは材木置場や堀川に集積されている厖大な材木の香りが生臭いほどに感じられたとのことです。
現在は香りがしません。戦後日本人と家との関係は大きく変わりました。
生産と消費を効率良く回転させるには
人間の技によって造る家よりも安価で管理しやすい新建材を使った量産型の家の方が好都合なわけです。

2012年9月16日日曜日

Photo walk (Aug.2012 tokyo japan)

Goldfish
新宿区牛込界隈を散歩中のワンカット。日本の夏は非常に蒸し暑い為、金魚を観て涼む風習がある。私も数十年日本で生活してますので数多くの金魚を観て来ましたが、この写真の金魚には眼を奪われました。この場所に水槽を配置した人間には金魚を美しく飾ろうなどという企みや邪気が無い只々無心であった。これこそ病に罹る機縁のない健全な美である。


2012年9月9日日曜日

Photo walk (Aug.2012 yokohama japan)

Vending machine
散歩の途中にてのワンカット。自動販売機六台が勇壮に整列しているタバコ屋さん。一見無秩序に思われる日本の都市景観には、隠れた秩序がある?















2012年8月7日火曜日

Sergei Rachamninoff RHAPSODY ON A THEME OF PAGANINI

My Favorite Analog Records
Rachamninoff  
『RHAPSODY ON A THEME OF PAGANINI, OP.43』
相変わらずの酷暑、真夏の日中に部屋のカーテンを閉ざしエアコンを効かせ聴く一枚。ロシア革命により母国を離れた彼はアメリカにてピアニストとして生活する。ピアニストとして多忙な日々と母国を喪失したという思いにより、作曲活動から遠ざかってしまう。そんな中、1931年の夏休みをスイスの別荘で過ごした際に作曲したのが『パガニーニの主題による狂詩曲』

2012年7月18日水曜日

Tableware Glass bowl

My Favorite Tableware
日本の夏は蒸し暑いので、ガラスの器に花をいけ、なみなみと水を注ぎます。とても涼しく感じます。器の表面の優しいおうとつが光を柔らかく拡散し、日常を忘れさせてくれます。
Japanese tableware『yuyujin』

2012年7月17日火曜日

Thelonious Monk  Five by MONK by Five

My Favorite Analog Records
Music by Thelonious Monk『Five by MONK by Five』
ジャズの世界でモンクほどの異端児はいない。サッチモやマイルズ、ビル・エヴァンスやバド・パウエル等、天才は沢山いるがモンクは尋常な天才ではない異常な天才である。このLPを欲しいと思い、新宿 渋谷 下北沢 神田と…あらゆるレコード屋を徘徊して七年、ウェス・モンゴメリのLPを探しに行った白楽のタチバナレコードにて発見! 出会いとはこんなものである。夜な夜なこのLPを聴いていると、こり固まっていた筋肉や精神がほぐれ、もうどうでもいいやと思えてくる、なんとかなるさとね。

2012年6月10日日曜日

Completion of the exhibition brought

本日展示の搬入が完了致しました。
個展『ふたつの街とひとつの島』

たかが35枚されど35枚、準備には時間と労力がかかるものです。ギャラリースタッフの方々にお手伝いして頂き無事完了です。林さん、早苗さんありがとうございました。


場所は表参道の交差点(南青山側)を外苑前方面へ400m程歩きますとコンビニのポプラがありす、ポプラを越えてすぐを右に曲がり20m程歩き右の路地へ入ります。10m程歩きますとNadarの看板があります。初めて来られる方は解りづらいかもしれません、少し地下に下がって行きまして、少し階段を上がりますと12号室がございます。

Kou Morino Photo exhibition "Nagasaki Hiroshima Okinawa"
12 Jun.(Tue) ~ 24 Jun.(Sun.),2012
12:00 to 19:00. Last day 16:00 Closed
Nadar Tokyo



Nadar Tokyo
港区南青山3-8-5
M385ビルディング#12
http://nadar.jp/tokyo/






2012年5月28日月曜日

Solo Exhibition June 2012 Publicity poster

個展『ふたつの街とひとつの島』Publicity poster
個展の告知用A2ポスターを作成しました。あまり貼る場所がないのが現状ですが…。作りたかったというより、作らなければならないという意識が強かったような気がします。物理的にDMやフライヤーよりも大きい為、嫌でも眼に入る。それは自分自身への告知だったのかもしれません。ご来場をお待ちしております。
Kou Morino Photo exhibition "Nagasaki Hiroshima Okinawa"
12 Jun.(Tue) ~ 24 Jun.(Sun.), 2012
12:00 to 19:00. Last day 16:00 Closed
Nadar Tokyo

2012年5月4日金曜日

Work. Hiroshima-01 Photo

竣工当時の写真   撮影者不明
Completed at the time photosPhotographer unknown.
Hirosima Atomic Bomb Dome     日本人なら誰もが知っている原爆ドーム
正式名称は広島産業奨励館(広島県の産業品を紹介する場)
1915年4月5日竣工、同年8月5日開館、設計はチェコの建築家ヤン・レツル
日本人が原爆ドームに強い印象を持っている一つの要因として
ドーム型の屋根を持つ西洋建築ということが視覚的に作用している気がします。
日本は長い鎖国から欧米列強に眼を覚まされ開国
明治政府は富国強兵のもと自国の文化を低俗で恥ずかしいものとし
西洋文明を積極的に取り入れ国力の増強を図った。この当時
国家的建築物の設計は西洋建築に詳しい西洋人に依頼することが一般的であった。
私が言いたいことは、原爆ドームという建築物を見たときに感じる違和感から
当時の日本の状況が想像出来るということです。突貫工事で作った西洋擬きの国家には
すぐに襤褸が出るということでしょうか・・・。


Hirosima Atomic Bomb Dome

2012年5月3日木曜日

Solo Exhibition June 2012

個展『ふたつの街とひとつの島』
初の個展です。2001年〜2009年にわたり撮影しました沖縄、広島、長崎の銀塩モノクローム写真30点程の展示となります。
(ふたつの街)広島長崎に現存する太平洋戦争に関わる建造物の写真。
(ひとつの島)沖縄にある世界遺産の城《グスク》の写真。
原爆が投下された広島長崎、米軍が上陸作戦を展開した沖縄を、モノクローム写真で捉えたいとの思いで撮影した、私の最初の作品になります。
どうぞよろしくお願い致します。


Gallary Nadar Tokyo      
2012年 6月12日~24日 12:00~19:00 月曜休館 最終日は16:00閉館 
東京都港区南青山3-8-5 M385ビルディング #12号室

2012年5月2日水曜日

Work.Okinawa Gusuku za-02 Photo

太平洋戦争中は日本軍の高射砲陣地となり戦後は米軍レーダー基地でした
これは偏に座喜味城が城に必須とされる条件である
眺望の良さを備えていることにもよります
座喜味城は小さいながらも宇宙の広がりを感じられる空間に感じます。

2012年5月1日火曜日

Work.Okinawa Gusuku ka-01 Photo


『孤高の稜線 ka-01』勝連城  Katuren Castle
 Holy Land of Okinawa
勝連はどんなとこであろか。国じゅうにその名はとどろいているよ。気高いとはいかなる気高さであろうか。勝連の城は、東の太陽に向かって、門を開いているぞ。玉も黄金も寄り集る、宝の城ぞ。勝連の栄えを何にたとえよう、大和の鎌倉にこそたとえようぞ。(引用  グスク紀行 岡田輝雄著 琉球新報社)

2012年4月28日土曜日

Work.Nagasaki-02 Photo


『記憶に降る雨 na-04』

原爆の爆風で破壊された鳥居、一本柱になり聳え立つ鳥居は無言で語る。それは聴く耳を持つ者だけに語る。
Sanno Shrine Sakamoto Nagasaki-city Nagasaki-ken Japan









被爆当時の写真撮影者不明



鳥居とは神様の領域を象徴する一種の門

2012年4月14日土曜日

Work.Okinawa Gusuku za-01 Photo

『孤高の稜線 za-01』 Zakimi Castle
Holy Land of Okinawa 
沖縄県読谷村に存在する座喜味城。なだらかで柔らかい国頭マージとよばれる赤土の台地に築かれている為、城壁が崩れないように曲線構造をとっている、それが結果的にグスクとしては小振りながら、石造建築技術の粋を凝らした、まとまりのある曲線美の城郭を作りだしている。(引用  グスク紀行 岡田輝雄著 琉球新報社)



2012年4月9日月曜日

Bil Evans Portrait in jazz

My Favorite Analog Records
Music by Bil Evans
Portrait in jazz
リラックスする為に静かな夜に聴く一枚、
ビル・エヴァンスとスコット・ラファロの邂逅が醸し出す演奏は、俗世間のわずらわしさを溶かし、瑞々しい滋養を与えてくれる。

2012年3月30日金曜日

MilesDavis Four&More

My Favorite Analog Records
Music by Miles Davis
Four&More
マイルズの作品のなかで一番しびれたレコード。これを聴いて、心が震えないならジャズを聴くのをやめたほうが良いだろう。





2012年3月25日日曜日

Work.Nagasaki-04 Photo

『記憶に降る雨 na-04』
Torpedo testing laboratories
太平洋戦争当時、ここは魚雷試験場でした。
長崎県東彼杵郡川棚町
Kawadana-cho Higashisonogi-gun Nagasaki-ken Japan

2012年3月2日金曜日

池波正太郎著『あるシネマディクトの旅』

My Favorite Books
Written by Shotaro Ikenami
《リヨンからパリへ》
昼飯をすませて外へ出て、初夏の日ざしの中で、このあたりの風光をたのしむのは、本当に楽しかった。都会も小さな町も、また村落にしても、川がながれていないところには存在しないものなのだ。東京は川という川を埋め立ててしまい、それを高速道路に変えた。このように愚劣な所業がおそれげもなく、あつかましい政治と企業の押しつけによって、まかり通ってしまった。大自然は、かならず人間たちへ、この仕返しをするだろう。(amazon)

2012年2月21日火曜日

Work. Okinawa kin-03 Photo

沖縄県国頭郡金武町の Camp Hansenに隣接する金武社交街。
無限に広がる青空が悲しいほど僕の心をうつ。ここで食べるタコスは最高!
Kin-cho Kunigami-gun Okinawa Japan

2012年2月20日月曜日

Work. Nagasaki-40 Photo


記憶に降る雨 na-40』Nagasaki Ground Zero
爆心地付近に移設された浦上天主堂遺壁のザベリオ像と使徒






2012年2月19日日曜日

Work. Hiroshima-03 Photo

『記憶に降る雨 hi-03』
原爆の爆風により、頭部が紛失したお地蔵さまを(首無し地蔵)お祀りしている、広島市中区の興禅寺。
Nishihiratuka-cho Naka-ku Hiroshima-city Hirosima Japan

Work. Nagasaki-03 Photo

信者たちが33年の年月をかけ大正15年天主堂が完成。昭和20年の原爆で、教会は廃墟となる。12,000人の信徒のうち8,500人が被爆死したといわれています。
写真手前が被爆した天使像、奥は昭和34年に復興された浦上天主堂。
Motoomachi Nagasaki-city Nagasaki Japan